復習、結局どれくらいやればいいの?
結論:合言葉は「24時間・1週間・1ヶ月」の3回復習
いきなり結論からお伝えします。
授業や勉強で新しく学んだ内容は、
「24時間以内」「1週間後」「1ヶ月後」の3回、
タイミングを空けて復習すると、しっかり記憶に定着します。
「とにかくたくさん復習すればいい」というわけでも、
「1回丁寧にやれば十分」というわけでもありません。
大切なのは回数と間隔の両方です。
この3回復習を習慣にできれば、テスト前に慌てて詰め込む必要がなくなり、勉強がぐっと楽になります。
なぜこの目安が正しいと言えるのか、根拠と具体例を見ていきましょう。
根拠:人は「忘れる生き物」だから
これは精神論ではなく、脳の仕組みに基づいた考え方です。
19世紀のドイツの心理学者エビングハウスは、
「人はどれくらいのスピードで記憶を忘れていくか」を実験で調べました。
その結果分かったのが、人は覚えたことの多くを、1日以内にかなりの割合忘れてしまうということです。
何もしなければ、せっかく授業で理解した内容も、数日後にはあやふやになってしまいます。
しかし面白いことに、忘れかけたタイミングで復習すると、
記憶はより強く、より長く残ることも分かっています。
これを「間隔反復(スペースド・リピティション)」と呼び、
脳科学や教育心理学の分野で広く支持されている学習法です。
つまり、
- 24時間以内の復習:授業の記憶が新鮮なうちに定着させる
- 1週間後の復習:忘れかけたところを思い出し、記憶を強化する
- 1ヶ月後の復習:長期記憶として定着させる仕上げ
この3段階を踏むことで、「テスト前になって全部忘れている」という事態を防げるのです。
具体例:実際の勉強スケジュールに落とし込むと
言葉だけだとイメージしづらいので、実際の例で見てみましょう。
例:月曜日に「一次関数」の授業を受けた場合
| タイミング | やること | 目安の時間 |
| 月曜(授業当日)〜火曜 | その日のノートを見返し、簡単な問題を解き直す | 10〜15分 |
| 次の月曜(1週間後) | 同じ範囲の問題を、何も見ずに解いてみる | 15~20分 |
| 1ヶ月後 | 単元テストや模試形式で総復習する | 30分~ |
ポイントは、毎回ゼロから勉強し直すのではなく、「思い出す」作業を挟むことです。
ノートを眺めるだけでなく、「何も見ずに問題を解いてみる」ことで、
記憶がしっかり引き出されているかを確認できます。
これを「想起練習(アクティブリコール)」と言い、ただ読み返すよりも記憶の定着効果が高いことが分かっています。
保護者の方は、「今日の授業、何をやったか説明してみて」と聞いてあげるだけでも、立派な想起練習のサポートになります。
よくある間違い:「1回で完璧にしよう」としてしまう
真面目な生徒ほど、1回の復習で完璧に理解しようと時間をかけすぎてしまいがちです。
しかし、記憶は「忘れて、思い出す」を繰り返すことで強くなっていくもの。
1回あたりは短時間でよいので、回数を分けて繰り返すことを優先してください。
逆に、復習をまったくしない、あるいはテスト直前の一夜漬けだけに頼ってしまうと、
せっかく授業で理解した内容もすぐに抜け落ちてしまい、応用問題への対応力もつきません。
まとめ
- 復習は「24時間以内」「1週間後」「1ヶ月後」の3回がひとつの目安
- 根拠は、人間の記憶の仕組み(エビングハウスの忘却曲線・間隔反復)
- 1回ごとの復習は短時間でOK。「見返す」より「思い出す」ことを意識する
- 完璧を目指すより、繰り返す回数を重視する
「どれだけ復習すればいいか分からない」というのは、
多くの生徒さん・保護者の方が抱える悩みです。
今日からぜひ、このシンプルな3ステップを試してみてください。