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忘れ物が多い子の教育

忘れ物が多い子の教育

こんにちは。こんばんは。

学習塾 Study at塾長です。

今回は、「忘れ物が多い子の教育」についてお話しします。

当塾では、下記のような状況がよくあります。

・宿題の忘れ

・テスト用紙の忘れ

 ・ノート、テキスト忘れ

 

そして、親御さんはこの状況を知らない方が多いのではないでしょうか。

なぜならば、塾側は生徒さんが忘れ物をしたことを親御さんに報告しないからです。

これは、学校でも同じなのではないでしょうか?

生徒が忘れ物をしてたり、頻繁に忘れてる状況でも、先生は報告をしません。学校の方針にもよるかと思いますが、ほとんどの学校は報告をしないでしょう。

報告をしてくれるのは、保育園、幼稚園まででしょう。保育園、幼稚園までは、自分で忘れ物をしないと、注意することができないですし、そこまで大人は求めてはいけないからです。

しかし、小学生以上は違います。ましてや、小学生高学年、中学生以降は忘れ物をしないということを自分で注意できるように成長しなければいけません。

これを怠ることで、大人になってから、社会人として不適合になるからです。

 

だからこそ、生徒さんには忘れ物をしないためにどうしたらいいのかを考える機会を作ることが塾としては行ってあげるべきなのかなと考えています。

忘れ物をしている状況を親御さんに報告すると、家で怒られたり、注意されたりすることは想像できます。しかし、この状況でも結局また忘れ物をするようになります。

そもそも、忘れ物をわざとしている場合と本当に忘れてしまっている場合に分かれます。

 

忘れ物をわざとしている場合というのは、どのような状況か?

塾ではこのような状況があります。当塾では、宿題をやってきたかを毎授業確認をしています。そして毎週、「宿題を忘れました」という子がいます。

当塾では、「忘れました=やっていない」と判断します。しかし、この状況は一番最悪な状況の可能性があります。

なぜかと言うと、「生徒が嘘をついている」可能性があるからです。

 

宿題は毎授業出します。そして、毎回宿題を忘れている状況は、本当に忘れてしまっているのか?それとも、宿題をやらないといけないと感じてはいたけど、サボってしまって宿題をやってこなかったのか、の2パターンに分かれます。

後者の方で、「宿題を忘れました」と平気で伝えている生徒さんのヤバさを私たちは感じます。嘘を平気でついている状況だからです。

正直に、「宿題やっていません」と言える方がまだマシです。ですが、生徒さんの気持ちもわかります。

宿題をやっていないといえば、怒られると思うと、忘れたと言った方が怒られずに済むかなと感じるのではないでしょうか?

怒られることを恐れているので、宿題をやっていないがいけないことだということは自覚があるということです。

 

塾としては、宿題をやっていないことを許すことはできません。親御さんにお金をいただいているからこそ、きちんと人としての教育もしていかなければいけないと考えています。

私たちは、宿題を忘れてしまった子ややらなかった子には、どうして宿題を忘れてしまったのか?またはどうしてやれなかったのか?をきちんと聞きます。

その上で、どうしたら宿題を忘れないようにできるか、どうしたらやれるようになるのかを生徒さんと考えます。

 

宿題をきちんとやってこれるようにするためによく行う改善策は下記です。

・塾から家に帰った後、直後に宿題をやる。
塾がある日の直前に宿題をやる子が多く、その子に限って忘れてきたり、やらなかったりします。その状況にならないように、家に帰ってすぐ宿題をやるように指示しています。これは、今後の勉強の復習にもとてもいい習慣になります。

・宿題を自習室でやってから帰る
それは、宿題なのか?と感じる方もいるかもしれません。私たちの中で、宿題というのは「自分で勉強する」ことを重要視しています。そのため、必ずしも家でやらなくてもいいと考えています。

・授業日以外で塾にきて宿題をやる。
家で勉強をできない子は多いです。当塾は、家で勉強することにあまり肯定的ではありません。目が届かないためです。親御さんとしては、「家で勉強もできるようにしてほしい」と塾側に期待している方も多いのではないでしょうか?大人でも家で勉強できないことをお子さんにできるようになってほしいと期待することが間違えていると私たちは考えます。

・宿題をいつやるのか具体的にしておく。

・宿題内容を連絡帳に書く。
小学生の子は学校の宿題を連絡帳に書くようにしている学校が多いかと思います。中学生からは連絡帳がなくなることが多いのではないでしょうか?これは、「中学生なら自分で管理しなさい」ということだと思います。しかし、できない子がとても多いため、まずはそこからきちんと教育していきます。

・宿題の内容は授業内で解いた問題と同じものがメイン
「宿題をやってこない」でなぜやってこないか聞いた時に、分からないからと答える子が多いです。その状況にならないように、授業内でも解けていた内容、授業内で解説をした内容、解説をした後に解き直しをして解けた問題を出します。問題内容で分からない状況を極力減らすためです。

これでも、宿題を忘れる(やってこない)方はいます。その場合は、親御さんに報告して、厳しくするしかなくなります。

 

宿題以外でも忘れ物はあります。ノートの忘れ、テスト用紙の忘れなどです。

これらの、忘れ物は、まずは忘れないようにどうすればいいのか?を生徒さんに考えさせます。忘れ物は自分でコントロールしようとするから忘れます。自分を信じすぎです。

物理的に忘れ物対策をする事が一番の解決策であり、簡単にできると思います。

例えば、忘れた瞬間、その時に手の甲にペンで書いておくなど。これはやっている子が多いのではないでしょうか?

これを自ら気づいてできるようになってほしいです。

先生に指示されたからやったのではなく、「また忘れたから、次は絶対に忘れないために、気付けるように目で見えるところに書いておこう」と考えられるようになってほしいです。

これは、大人になってからも重要ですね。メモする方が多いでしょう。忘れないために。社会人で「忘れた」は仕事を失うことに繋がりかねないので...

 

学生の成長度は環境でとても変わると思います。所詮宿題と思う学生は多いのではないでしょうか?しかし、大人になって、社会人となった時に、人としての教養がしっかりできていない時、誰も教えてくれません。そして、気づくことなく社会から省かれていきます。可哀想です。

当塾に通ってくれている方にはこの状況にはなってほしくないです。