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小学生低学年に必要な教育は何?
今回は、「小学生低学年に必要な教育」についてお話しします。
小学生低学年の子は学校に通い始め、授業を受けるようになります。特に、小学1年生は新しい環境で、勉強することになるので戸惑うことがあるでしょう。そもそも、勉強を初めてする子も中にはいるでしょう。小学生低学年の子は基本的には先生の指示に従って行動をします。そのため、先生の指示が無い場合何もしない状況になります。この状況を続けてしまうと、主体性が全くない子になってしまいます。
主体性とは:自ら考え、責任を持って行動すること。
主体性がない子は、今後どうなっていくかというと、自分で考えることができなくなります。
あの子の考えはすごいなと感じたことありますか?自分だとそんなこと思いもしなかった!など。
このような状況は「考える」ことができていない典型的な状況です。この状況を改善するために主体性を育む必要があります。自然と考えることができていると感じるかもしれませんが、それは子供の時の教育の成果でもあります。考えることのクセを付けることは大切です。
勉強面では主体性が大切です。「考える」力があるかないかで勉強のやる気にもつながります。将来、いい大学に進学してほしい、いい就職先に勤めてほしいと考えている親御さんは、小学生のころから主体性を育てることがとても大切です。
次に、主体性がない子は、行動ができなくなります。自分でできることなのに、それを自分でやろうとしない(できない)状況になります。子供が家でおもちゃを片づけない、服を脱ぎ散らかしたまま。このような状況になっていませんか?多くの家庭でこの状況は多いでしょう。しかし、きちんと教育することでこの状況は改善することができます。それが、主体性を育むことです。主体性が育っている子は、おもちゃで遊んだ後はきちんと元合ったところに片づけます。ゲームをそのまま机の上に置きっぱなしにしません。朝服を着替えたら、洗濯かごにいれるようになります。しかし、親御さんがこれらすべてやっていませんか?おもちゃを片づけるのは親の役割になっていませんか?
「おもちゃを片づけなさい」と言いつつも、結局親が片づけていませんか?この状況を作ってしまうと、子供は聞こえないふり、自分がやらなくてもいつか誰かがやってくれるという気持ちを持ってしまいます。これでは、いつまで経っても改善されません。子供が自分で片づけないといけないんだと感じられるような状況を作ることが改善策です。例えば、おもちゃを片づけたらお菓子を食べれるなどの制限を付けたりするなど。また、「おもちゃが散らかっているとなんでダメなのか」をきちんと伝えて、子供になぜダメなのかを考えるようにさせることもいいです。
ダメな理由:誰かが足でおもちゃを踏んでしまって足を怪我する、おもちゃが壊れる、壊れたら新しいの買えないからなど
ここまで、勉強面から少し離れて主体性の話をしてきましたが、それは主体性をどれだけ育てることができるかで今後の勉強面に大きな影響がでるからです。勉強を主体的に行うほど学力は向上します。しかし、やらされてやる勉強、強制的にやる勉強はやってもなかなか学力の向上に繋がりません。とくに、小学生の頃にきちんと自分で考えることをクセにさせ、なぜ勉強をしないといけないのかを考えるようにすることが大切です。大切なのは、科目ごとの学習内容を学ぶことに意味があるかどうかではなく、どんな科目でも勉強するという行為がなぜ必要なのかを考えるようになることです。「勉強した結果、テストでいい結果を出せた」→「勉強することで嬉しい、楽しいを感じることができることを知った」→「次も頑張ろう!」に繋がってほしいです。
まとめ
私が考える小学生低学年の子に必要な教育は、「自分でやる」の意識付けだと思います。自分でできることは自分でやることを意識させることをしましょう。お茶をこぼした後、親が片づけていませんか?火傷や怪我などがないかを確認してから、子供に片づけてもらうことが大切です。親が片づけてる場合、子供が飲食店でご飯を食べてるとき、小学校で給食を食べてるとき、友達の家でご飯を食べてるときなどに、お茶をこぼしてから誰かが片づけてくれることを待ってしまうことになります。
そもそも、お茶をこぼさないように気を付けることができてればこのような状況にはなりません。実は、お茶をこぼさないように気を付けることを育てることができるのも、自分で片づけるようにさせることでできます。自分で片づける行為は、自分が悪いことをしたことを一番自覚できます。そのため、次からはお茶をこぼさないように気を付けようと意識できるようになります。この流れが、主体性を育てる理想的な流れだと思います。親が片づけた方が圧倒的に早く片付けられます。しかし、長い目で見て育てていくことで、中学生、高校生のころに優秀な学生になることは間違いありません。
当塾は、自分でできることは自分でやってもらうようにしています。自分で採点、机の上の掃除、椅子をしまうこと、今自分がすべき勉強を考えること。細かいところではありますが、それら一つ一つをきちんと教育していくことも塾としての役割で、主体性を育てることができると考えています。
今回は以上です。