勉強について
数学の勉強方法
今回は数学の勉強方法についてお話しします。
みなさん、数学はどうでしょうか。苦手な方が多いのではないでしょうか。中学生に上がってから数学は特に難しくなります。そして、勉強時間が多くかかる科目でもあります。そのため、勉強時間が足りず、もしくは勉強しない場合、演習量が全く足りていない状況になります。その状況になると、数学のテストの点数は平均点を下回ってしまうでしょう。
今回は、数学の勉強方法をレベル別でお話ししていきます。中学生の中には、学年を超えて復習する必要がある学生も多いからです。現在、中学2年生だけど、中学1年生の頃から数学はできていない、という方は多いです。そのため、全員が同じように数学を勉強しても、学力は上がりません。それで、上がるのであれば、学校の授業を受けることで学力が上がっていないとおかしいからです。
それでは、実際に内容に入っていきます。
数学の勉強で必要なこと
1.現時点で学校の授業についていけており、定期テストでえ80点はとれている場合
現時点で学校の授業についていけている方は、今までに学習した内容はできており、さらに理解力もきちんとある状態です。さらに、定期テストで80点をとれているので基礎的内容は十分理解できて、解ける状態です。そのため、今まで自分がしてきた勉強方法を続けていきましょう。
さらに、上を目指すのであれば、予習を行うといいでしょう。数学の予習を行うことで、普段の勉強時間で数学の復習する時間にあてる時間を減らすことができます。その結果、他の科目の勉強時間に使うことができるようになります。
数学はどうしても復習する際に時間をたくさん使います。しかし、予習をすることで復習する時間を短縮できます。予習に時間をかける必要はありません。教科書を読むだけでもいいですし、どんどん進めていきたいのであれば、tryitなどの無料で見ることができる映像授業を見てどんどん進めていきましょう。
2.現時点で学校の授業にはついていけてる、けど定期テストでは平均点前後の場合
この場合に必要なことは演習量を増やすことです。塾などに通い、分かりやすい授業を受ける必要はありません。むしろ、ゆっくり授業を受けることで演習できる時間が減ってしまいます。その結果、演習不足でテストに挑むことになります。定期テストで80点以上もしくは90点以上を取りたい方は、数学のワークを3周繰り返すことを目指してください。
〇3周繰り返す流れ
①初めて学習(予習、授業)②1回目繰り返す(間違えたものチェック)③②のチェックが付いたものを繰り返す④②のチェックが付いたモノを繰り返す
この量ができないと、なかなか定期テストで高得点をとることができないことを知りましょう。こんなにやる必要があるの?と思われるかもしれませんが、必要です。私が、指導してきた学生の方で高得点を取れている方はいずれにしても3回以上は繰り返していました。
逆に、高得点を取れていなかったり、平均点前後の方は、課題を1度やって終わりになっていたり、それプラスで塾のテキストを解いて終わりになっている方が多いです。
解く問題集は1つに絞り、その問題集を3回繰り返しましょう!
3.学校の授業についていけない、定期テストも40点前後もしくはそれ未満
授業についていけるようにする必要があります。そのために、塾に通って、わかりやすい授業をうけることが必要です。塾の授業で予習を行い、学校の授業が復習となるサイクルを目指しましょう。その結果、学校の授業で必ず復習を行うため、内容の理解度も高くなります。その結果、数学の勉強を頑張ろうと思えるようにもなります。そして、演習量が増えていく。この流れが、テストの点数を上げていく最短の流れです。塾に通うことが難しい場合は、tryitなどの映像授業で分かりやすい授業を見ることでもこの流れは可能です。しかし、その場合は、映像授業を自ら見る必要があるので、意志が必要になります。しかし、この状況ですと、なかなか自分を律することができる学生は少ないです。そのため、親御さんの協力が必要になってくるでしょう。
4.数学は意味が分からない。定期テストでは20点前後もしくはそれ未満
この状況は、現時点で学習している内容よりもっと前の段階から復習をするべき状況です。まずは、自分は何ができて、何ができないのかを知るために、現状より前の内容を確認しましょう。塾に通わせた場合、この確認は必ずするでしょう。その上で、できてない部分から再度学習しなおすことがおすすめです。現時点で学校で勉強している内容とは全く別の内容を勉強する、ましてや昔学習した内容を勉強することは、あまり意味が無いのではと思われるでしょう。しかし、塾側からの目線では、現時点で受けている学校の授業がもっとも意味が無い状況であると言えます。なぜなら、その授業を受けても何一つ意味が分かっていないからです。まずは、この状況を改善するために、前の内容に戻って勉強をしましょう。
ここまで、レベル別で何をするべきなのかをお話ししていきました。次に、具体的に数学の勉強のやり方(進め方)をお話ししていきます。
数学の勉強の進め方
1.基礎的な解き方をインプット
目指すレベル:解き方を言葉で誰かに説明できるまで仕上げる
式を暗記したり、なんとなく解けるという状態では足りません。インプットの段階では誰かに説明できるようになるまで覚えましょう。分かった、けど言葉で説明しようとすると話せないことが多いです。これは、「分かったつもり」になっています。数学ではよくこれが起きます。「分かったつもり」というものは自覚はできません。実際に誰かに説明しようとしたときに、うまくできなくて「あ!まだ理解できてなかったんだ」と自覚できます。
また、「分かったからできる」という勘違いもよくあります。授業では分かったと言ってたけど、後から問題を解いたらできなかったという状況は本当に多いです。では、この状況を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
私がおすすめするのは、「例題の問題+解き方+解答」をセットで覚えてしまうことです。初めは厳しいでしょう。練習方法は、教科書を見て誰かに説明をしてあげることです。初めは見ながらでもいいので説明することが最も理解度を上げてくれます。説明する相手がいないのであれば、自分の頭の中だけでいいので、説明する状況を考えて話してみましょう。
2.復習(アウトプット)
数学の勉強は復習(繰り返す)ことを前提に勉強を進めていくことが大事です。
復習する際は、間違えた問題を再度解き直します。その際に、大事なことは「何も見ずに解くこと」です。
テストで解けるようにするために、数学の勉強をしますよね。テストで解けるようになるには、勉強している時に、自力で解く必要があります。自力で解けてない場合は、テストでも絶対に解くことはできません。
テストで解けないのは、考える力が足りないからと思われがちです。それもあるかもしれませんが、そのテストは模試や入試問題での話です。定期テストのレベルでは考える力はあまり必要ありません。現時点で定期テストで解けてない理由は、勉強している時にも解けてないからです。
テスト週間ではまずは、3回繰り返すことができるように計画を立てましょう。
3.ケアレスミスの対処法
数学のテストで点数を落とす場合は、分からなくて解けない、ケアレスミス、時間が無くて解けないの3パターンです。
分からなくて解けない&時間が無くて解けないのは演習不足が原因です。しかし、ケアレスミスは違います。改善するには、自分のミスのパターンをまとめ、テスト直前に確認し意識をすることです。
ケアレスミスは意識一つで改善できます。
全ての問題で毎回ミスをまとめることは大変なので、これはテストでも同じようなミスしそう!と思ったものをまとめましょう。また、問題集に付箋を張り、後から見返すことでも同じような効果を得られます。
今回は以上です。